RC46-2 スパークプラグ交換方法

 スパークプラグの交換方法を紹介します。
 交換はフューエルタンクのリフトUPとIGコイルの取り外しが必要です。カウルを外す必要はありません。

 先般、フォトハイウェイにアップロードしていたWebデータは、有料化に伴って消されてしまったので、リニューアルして本家での公開といたします。
 使用した写真は、私が最初に交換したときに撮影したものと、フルパワー化対決時の斉藤さんのマシンで撮影したものです。

(データシート)
★交換時のプラグ型式(デンソー)
  国内:VNH24Z
  逆車・フルパワー車:VNH27Z
★締め付けトルク:1.2kgf・m


 まず、当時は量産前のため非公開だったプラグの紹介です。

 これが、先日無事4輪車向けに量産されました新型プラグです。開発時の試作品をこのときは実走評価のために装着していました。
 接地細径イリジウムプラグと言います。

 市販のイリジウムパワーは中心電極がφ0.4のイリジウムチップでできています。電極が細ければ細いほど高着火性、高出力が期待できますので、このプラグでは接地電極も細くしちゃおうという発想でこちら側はφ0.7の白金チップが付いています。火花はこの間に集中的に飛び火することにより非常に安定した着火性能を示す訳です。
 なお、残念ながら、VFR用としては量産の予定はありません。

 今回使用した工具です。

 上から
・リヤバンク側IGコイル取付ボルト外し用六角レンチ
・プラグ専用工具
・スパナ
 確か、これらは全て車載工具にあると思います。プラグ専用工具のみ車載専用品です。

 ただし、ラチェットレンチはあれば便利です。


←まず、フロントバンクのIGコイルに付いているカプラを外し・・・

 IGコイル本体を外します。IGコイルは六角ボルトで止まっています。→

←外したIGコイルはデンソー製

 エンジンのプラグホールに専用工具を挿入します。プラグのターミナル(頭部)にゴム部分がささる感触を確認し、プラグをゆるめて下さい。→

←プラグが完全にゆるんだら(エンジンから外れたら)ゆっくり出しましょう。ゴムがプラグターミナルをつかんでいるので、一緒に出てきます。

 外したプラグと新品の比較→

←リヤバンク側を交換する際はタンクのリフトアップが必要となります。

 そしてやはりIGコイルのカプラを外します。→

 ←リヤバンク側のIGコイル取付ボルトは六角穴付きボルトですので、六角レンチを使用します。

 IGコイルはフューエルパイプ等を知恵の輪のように避けて取り出す必要があります。→

 IGコイルさえ外せれば、プラグを外すことは容易です。

 もちろん、新品プラグの取付は、取り外しの逆の手順で行います。接地電極に十分注意しながら、取り付けて下さい。締め付けトルクは1.2kgf・mです。私は人間トルクレンチなので、感覚…えいや!で締めちゃいますが、何にしても締めすぎてエンジンヘッドを壊さないようにすることが重要だと思います。

 それでは、がんばって交換して下さい!